こんにちは!実食レポートのUPMATEです!
老舗の和菓子店で有名な「虎屋(とらや・TORAYA)」
茶道の習い事をしていたとき、お茶菓子としていただいていたのを思い出します。
手土産や贈り物で喜ばれる羊羹や最中など美味しそうなものがたくさんありますよね!
今回は「とらや」について徹底紹介します!
これを読めば、「とらや」についてバッチリ知ることができますよ。
室町時代から続くとらやの歴史
とらやは室町時代から創業で約350年も続いている老舗和菓子店。
とらやの公式HPには、社史編纂、虎屋文庫の紹介があるほど昔から多く伝えられている歴史があります。
社史編纂は江戸時代から近現代に至る経営史料として、食文化史や商業史の上でも貴重なものとされています。
社史編纂や虎屋文庫は一部お問い合わせや申請をすると閲覧できるのでとらやについてもっと詳しく知りたい方は、公式HPへアクセスしてみてくださいね。
ここでは、「とらや」ってこうやって約350年の歴史を歩んできたんだ!っとかいつまんで解説していきます!
「とらや」を年表で振り返る
室町時代後期 京都で創業
1568年 御所の御用を承る
1695年 年記のあるものとしてはもっとも古いと考えられる菓子の見本帳「御菓子之畫圖」が作成される。当時はお得意様に預け、注文いただくカタログとして使われた。描かれた菓子の中には、現在でも作られているものもある。
1705年 重要な御用をまとめた帳面「諸方御用留帳」が残る。御所の正月の行事食の記録ほか、京都の豪商三井三郎助や画人尾形光琳などの名が見える。
1805年 1788年の大火以降、京都の経済は停滞を余儀なくされ虎屋の経営が悪化。店員を守るべき基本的な姿勢や考え方、行動基準を示した「掟書」を策定。
1869年 東京遷都。当時の店主12代光正は御用御所の菓子司として京都の店はそのままに東京へ進出する。神田、丸の内、八重洲へと移転
1879年 銀座に店舗開設。のちに赤坂表(元赤坂1丁目)に移転。
1918年 現在も使用している菓子見本帳が作成される
1932年 赤坂表町へ店舗を移転する
1935年 この年以降、戦時下軍関係の注文が目立つようになる
1962年 デパート出店第一号 現在の東部池袋本店に売店設置。
1964年 本社ビルを新設竣工する。赤坂本店を開店。
1973年 本社ビル新館を竣工。羊羹、最中、水羊羹類の贈答用箱を再生紙に変更するなど、環境問題への取り組みを開始する
1980年 パリ店開店
1982年 グループ会社株式会社虎玄を設立。
1993年 ニューヨーク店を開店(2003年に閉店)
2003年 虎屋総合研究所を竣工
2009年 旧京都京都工場跡地に虎屋菓寮京都店、製造部門、事務棟、ギャラリーを併設した京都店を新装
※永い歴史と現代との結び目として新たにギャラリーを併設。虎屋発祥の地である京都を、新たな文化を創造・発信する地としている。
2009年 東山旧岸邸(静岡県御殿場市)の一般公開を開始
2012年 東京ステーションホテルへTORAYA TOKYOを開店。「とらや」「パリ店」「TORAYA CAFE」「とらや工房」の代表的な商品を一堂に集めた初のコンセプトショップ。
2018年 本店の赤坂店、虎屋菓寮赤坂店リニューアルオープン
歴史をたどっていくと、とらやの紆余曲折のと時代があったことが窺えますね。
どんな時代でも乗り越えてきたとらやだからこその品質と味が今もなお変わらず私たちが口にできることを考えると感慨深いですね。
代表的なお菓子の紹介
とらやといえば…「羊羹」
とらやの「羊羹」は有名ですね。
代表的な味「夜の梅」は、1819年(文政2年)より発売されたとされています。
現在通年販売されている羊羹の味は9種類。
季節ごとには季節の羊羹も販売されています。
原材料にもこだわり続けたその味が今もなお受け継がれているのとらや。
羊羹について詳しく知りたい方は、こちらの記事に詳しく解説しています。
縁起物として贈り物に最適な「最中」
とらやの最中も、歴史がある和菓子です。
昔から小豆の赤色には厄払いの力がある縁起いいものとし、贈り物に最適なお菓子とされています。
形も可愛く、一つ一つ意味もあり、丁寧に作られています。
最中の種類は4種類。
「御代の春 紅」「御代の春 白」「弥栄」「ゴルフ最中」
1番古い「御代の春 紅」は、大正11年(1922年)と今から約90年も前から作られているとのことです。
歴史を感じながらいただく最中もなかなか風情がありますね。
とらやの芸術の極み「生菓子」
とらやの和菓子の中でも、芸術的なものは「生菓子」
私がお茶の稽古の際には、季節に合わせたとらやの生菓子をいただいていました。
細やかな切り込みや形、色は食べるのが勿体無いくらいの芸術作品で、一口くちにいれるとまろやかな餡の舌触りとほのかで上品な甘さが口の中に広がります。
とらやTorayaのインスタグラムでは、季節の和菓子が投稿されているので見ているだけでも楽しいですよ。
とらやのインスタグラムはこちら
とらや本店 赤坂のご紹介
上の年表にもある通り、現在本店は赤坂にあります。
京都で創業をし、1861年東京へ本店を移しました。
現在の赤坂本店はこちら。
素敵ですよね。
2018年10月1日(月)の寅の日にお客様にとって居心地の良い店でありたいという思いでリニューアルオープンをしました。
物販(直営店)
■営業時間
※4月9日時点 詳しい情報は公式サイトをご確認くださいませ
9:00~18:00(平日)
9:30~18:00(土日祝)
ギャラリー:物販に準じる(イベントによっては変更)
赤坂本店でしか購入できない限定商品もあります。
■赤坂限定 特製羊羹『千里の風』
黄色と黒の虎模様が勇猛果敢に風をきって走る虎を思わせる羊羹で、屋号の虎にちなんでいます。
リニューアルオープンに伴い販売されています。
販売期間:通年
価格:3,888円(税込)(竹皮包1本)
1,944円(税込)(中形1本)
■赤坂店限定 生姜入焼菓子『残月』
明け方まで空にうっすら残っている月「残月」を表した生姜風味の焼き菓子です。
1918年(大正7年)の菓子見本帳にも描かれている歴史あるお菓子です。当日店内で作り、店頭でも購入できますが、菓寮でもいただくことができます。
販売期間:通年
販売時間:13:30~
価格:1個303円(税込)
時期によっては、ギャラリースペースで展示も行っているので、ぜひ公式HPやインスタグラムをチェックして行ってみてくださいね♪
※予約不要・無料
虎屋菓寮
こちらは店内でとらやのお菓子や食事がいただけるカフェです。
■営業時間
※4月9日時点 詳しい情報は公式HPをご確認くださいませ
11:00~18:00 ラストオーダー17:30(平日)
11:00~17:30 ラストオーダー17:00(土日祝)
※座敷を減らし入店されるお客様人数を制限中
※当面、メニューの縮小
※お席の予約は承っていません
※公式HPにて現在の待ち時間が確認できます
メニューに一部紹介♪
■あんみつ(黒蜜/白蜜)
北海道産の小豆を使用したこし餡と、天草から作るほどよい磯の香りの寒天、羊羹など、季節により内容が変わる色鮮やかなあんみつです。
価格:1,540円(税込)※通年
■赤坂 季節の食事
季節ごとに献立が変わるとらやのお食事です。
その時その時の旬の素材を使い、まるで割烹旅館のようなお食事です。
食後には季節の生菓子もいただけます。
※こちらの写真は2019年の秋の献立です
とらや本店 赤坂店へのアクセス
電車だと、東京メトロ丸の内線、銀座線「赤坂見附」駅A出口より徒歩7分です。
駐車場は9台分完備されています。
青山通りに面しているので、分かりやすいです。この周辺は散歩するだけでも楽しいエリアなので、お散歩兼ねてお出かけするのもいいですね。
そのほかの全国店舗のご紹介
日本全国84店舗に展開するとらや。
全てを紹介しきれないので、ピックアップしてご紹介いたします。
直営店:主要商品や生菓子をお買い求め可能(全国10店舗)
■東京都
赤坂・東京ミッドタウン・帝国ホテル・丸の内・日本橋など
■静岡
御殿場
■京都
京都一条・京都四条南座
※各店舗の詳細はこちら
販売店:主要商品もしくは一部商品の購入可能(全74店舗)
■北海道地方
札幌(丸井今井・札幌三越)
■東北地方
仙台(三越・仙台藤崎)
■関東地方
東京(銀座三越・日本橋三越・大丸東京・東京駅グランスタ・新宿伊勢丹 他24店舗一覧はこちら)
埼玉県(浦和伊勢丹・大宮そごう 大宮高島屋)
神奈川県(横浜高島屋売店・横浜そごう・たまプラーザ東急・小田急百貨店ふじさわ)
千葉県(千葉そごう・船橋東武・柏高島屋・成田空港)
群馬県(高崎高島屋)
茨城県(水戸京成百貨店売場)
■中部地方
静岡県(静岡松坂屋)
愛知県(名古屋三越・ジェイアール名古屋タカシマヤ・名古屋松坂屋・名古屋名鉄)
新潟県(新潟伊勢丹)
■近畿地方
京都府(京都高島屋・京都大丸・ジェイアール京都伊勢丹)
大阪府(梅田阪急・梅田阪神・難波高島屋・近鉄あべのハルカス)
兵庫県(神戸阪急・神戸大丸)
■中部地方
広島県(広島三越・福屋・広島そごう)
■四国地方
香川県(高松三越・松山三越)
■九州地方
福岡県(岩田屋本店・福岡三越・博多阪急・小倉井筒屋)
熊本県(鶴屋百貨店)
鹿児島県(山形屋)
※各店舗の詳細はこちら
虎屋菓寮・喫茶(全12店舗)
■関東地方
東京(赤坂店・東京ミッドタウン・帝国ホテル 他5店一覧はこちら)
■中部地方
静岡県(御殿場)
■近畿地方
京都府(京都一条・京都四条南座)
■海外
パリ
※各店舗の詳細はこちら
とらやのあんが毎日楽しめる『とらやあんスタンド』
「あんのある生活を」をコンセプトにとらやのあんを毎日気軽に楽しめるショップ。
中でも人気の商品は「あんペースト」
トーストに塗ってもよし。ヨーグルトに入れてもよし。そのまま食べてもよし。
私のおすすめは、王道のトースト波。バターとあんのコラボレーションが絶妙です。
詳しくはまたレビューしますね。
他にも「あずきとカカオフォンダン」「ベジボックス あんペーストドレッシング」などあんにこだわったメニューがたくさんです。店舗によって、メニューも異なるのでホームページをチェックしてみてくださいね。
公式HPはこちら
和菓子屋の原点を再現した『とらや工房』
「和菓子屋の原点」を今の時代に再現したいという想いで、御殿場市東山の自然の中に『とらや工房』はオープン。
自然を感じるのどかな場所で、まんじゅう、大福、どら焼きなどを楽しむことができます。
■営業時間
春夏(4〜9月)
10:00~18:00(ラストオーダー17:30)
秋冬(10月〜3月)
10:00~17:00(ラストオーダー16:30)
営業日・営業時間に関してはこちらからチェック
※売り切れ次第終了
※定休日火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
場所は、JR御殿場駅からタクシーで15分。東名高速道路御殿場ICより車で10分ほどです。
まとめ
とらやの5世紀におよぶ歴史。
歴史を知るとそのブランドのことがさらに好きになりますよね。
京都で創業し、現在赤坂に本店を持つ老舗とらやは、今もなお和菓子界の最先端で歴史を刻んでいます。
とらやファンとして、これからもいろいろとらやの和菓子を購入してレビューしたいと思います。